うんざり

うんざり

昨日は水曜日であった。いつもは別のチャンネルを見るのだが、今日は見たい番組がないのでいつもとは別のチャンネルを見ることにした。昨日は用事があり、車を使って移動していたので、車内につけられていた小さなテレビしかなかった。

見たテレビ番組は、フジテレビ系列の「おたすけJAPAN」という番組であった。しかし、あまりにもひどい番組であった。先週、先々週と放送を行っていなかった、テレビ朝日系の「ミラクル9」は今日も放送されなかった。もしミラクル9を放送していてくれたら、大家志津香の珍解答で笑うことができたはずだが、結局出てきたのは増田貴久で大惨事となった。

ワニの話からスタートしたが、わたしはワニのところはほとんど見ていないのでわからない。

問題は次の「殺人魚パイチェ」のコーナーだ。すでに「殺人魚」というところで、「ああ、オーバーな表現だな」と思っていた。

わたしは2、3日ほど前に、フジテレビの番組を見ていたとき、番宣で「殺人魚」という文字が堂々と踊っており、なにかよからぬ番組が近日放送されるのではないかとうすうす思っていた。しかし、番組の内容はわたしの想像をはるかに超えたものであったのだ。

▲しものせき水族館のピラルク。穏やかに泳いでいた。殺人魚とよばれるのはかわいそう。

ピラニアやホーリー(?)のことを「デンジャラスフィッシュ」と呼んでいたり、「パイチェ」(ピラルク)を「殺人魚」と呼んでいた。ピラルクは確かに全長3mオーバーになる(もっとも、いまやそんなに大きいのはいないらしいが…)ため、そのパワーも絶大だ。そして、その巨体が突進してきて漁師の頭部に重傷を負わせたり、不幸にも死亡させたりしたら、まさしく殺人魚といえるのかもしれない。番組で「殺人魚」なんていわれていた理由も、漁師がピラルクからの突進を受け、けがをしてしまい、その後亡くなったからだという。

しかし、そんな殺人魚だって、殺人をしたくて人を殺しているわけではない。この魚だって死にたくないから逃げているのである。当たると怪我をし、危ない目にあうというのは確かなことであるが、殺人魚というのはあまりにもオーバーすぎるものである。

たとえば、ダツなども「殺人魚」と呼ばれることがある。これは、ダツが夜間電気をつけた船に飛び込んでくることがあり、刺されると怪我をすることがあるからだという。そして同じように電灯を使った漁をしている最中、漁師の頭部に刺さって死亡した例があるのだ。鋭い両顎に、びっしり鋭い歯が並んでおり、それも危険を強調させるだろう。他に北米のガーの仲間やアフリカンカラシンの仲間であるタイガーフィッシュなども同じように「人食い」「殺人」「凶暴」とアピールしていたが、実際はどうだろうか。これらの魚を飼育している人は分かるかもしれないが、確かに大食いであるが、なぜこれが殺人魚になるのか、私にはわからない

2015年の夏の「サメ騒動」、2012-2013年の「ソウシハギ」、近年もアニサキスの問題などでの過剰なテレビ報道がめだつ。

確かにサメに襲われて不幸にも亡くなる人はいるし、ソウシハギが内臓に家畜を殺す毒をもつことがあるのも事実だし、アニサキスで苦しむ人がいることも事実だ。しかしながら、サメに出会ったときにはどうすればいいか、とか、ソウシハギの毒はどこにあり、沖縄ではどのように扱われているのか、とか、アニサキスで苦しむことはどうすれば防ぐことができるのか、とか報道した番組はどれくらいあるのか。少なくとも、「危険」「殺人」「猛毒」と報道した番組よりはずっと少ないだろう。

もう10年も昔のことになるが、今回の番組と同様フジテレビ系列で放送されていた「発掘!あるある大事典」では納豆を特集した回で捏造が発覚し、打ち切りとなった。さらに昔の1989(平成元)年に起こった朝日新聞の「KY事件」ではサンゴに「KY」と落書きが行われていたことを嘆いたがこれは朝日新聞のカメラマンがKYと落書きしたことが発覚し大きな問題となり、後年教科書にも載るほどの騒ぎとなった。さらにこの年の11月には、坂本弁護士一家が失踪してしまうという事件が発生した。これもTBSがオウム真理教幹部に坂本弁護士が教団を批判する内容にビデオテープを教団幹部に見せていたことがきっかけであった。Youtubeでは2013年、峯岸みなみが週刊誌にデート写真を撮られ坊主になって号泣した事件があったが、それだって、普通に謝罪しただけではつまらないから坊主になって、オーバーにもりあげようとしただけだ。

何をいいたいかというと、テレビ局や新聞などのマスメディアは常に「やらせ」と「暴走」、そして「オーバーな表現」の3本柱から成り立っているのだ。少なくとも生き物の特集を行う上で、いったいどれだけの過ちや偏見をしてきたのか、私にはわからない。ガーは特定外来生物になろうとしているが、「野外に放たれ生態系を乱す」からそうなっている。ではそれ以上に生態系を見出し、動物を絶滅に追いやろうとする「ネコ」という生物を特定外来生物に入れようという意見は存在するのだろうか。テレビ番組ではネコが多数登場しているが、ネコの病気でヒトが死ぬことがあるとか、ネコが生態系を乱すとか、そんなことを報じたメディアはこれまでに私が飲んだアルコール飲料の容器の数より多いというのか。ガーは恐ろしい見た目をしていて、ネコはカワイイ見た目をしている。環境省などは「地域猫」の制度を認めているが、そんなことをしている省の偏見で特定外来生物入りされてはたまらない。

派手な見出しやオーバーな表現を使って番組の視聴者を増やす。しかしオーバーな表現ばかりでは不正確な情報しか伝わらない。

不正確な情報に惑わされないようにするためにはどうすればよいのか。それは、書物に触れることが一番だ。「ネイバーまとめ」や各種2ch、失礼。5chのまとめサイトなどを見ていても正確な情報はほとんど手に入れることができない。バラエティ番組や、オウム事件後のようなニュース番組のワイドショー化なども、不正確な情報を多々垂れ流している。国が発信する情報のみを信じろ、という人がいるかもしれないが、どこの省庁かはいわないが、明らかに誤りの情報を垂れ流すところもあるので注意が必要といえる。

現在はネットにつながったコンピュータ、タブレットPC、もしくはスマートフォンさえあれば誰だって情報サイトを作成することができる。しかしそれに伴い、不正確な情報が垂れ流しになっている。しかし、テレビや新聞、三流週刊誌なども不正確な情報やデマを垂れ流しにしており、結局どれが正しいのか、どの情報を鵜呑みにすればいいのかわからない人も多い。

結論をいうと、どのインターネットメディアも「嘘ばかり」。書籍も「嘘」を固めたものが目だつ。書籍の引用元がインターネットではだめなのだ。ただしインターネット上でも明らかな間違いを打ち消すことは重要だ。

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