ナンヨウキンメを食す

ナンヨウキンメを食す

すみません。前回の更新からだいぶ時間がたってしまいました。もう4月も半ばになります。その間に「ガー」のことや最近入手した古書の話もしようかと思っていましたが…。明日は古書の話をしたいと思います。

最近、とても面白い魚を頂いた。キンメダイ目・キンメダイ科のナンヨウキンメの未成魚である。魚類図鑑で見るナンヨウキンメとは全く異なる見た目のため、驚く人も多いであろう。キンメダイの仲間は幼魚のうち、鰭条がよく伸びるのだ。しかしこの個体は驚くべきことに、体長20cmを超える個体だ。

ナンヨウキンメの頭部には大きくて顕著な棘があるのが特徴的だ。長谷川さんは頭部の背面を見ただけで本種と分かった。流石である。魚を極めたいのであれば、私ももっとたくさんの魚を見なければならない。私も魚をもっとよく見て触って理解するようにしたい。

▲フウセンキンメ

キンメダイ属は世界でも日本でも3種が知られているのみ。他のキンメダイ科魚類とは背鰭の鰭条数や体高などにより区別することができる。この写真の個体はフウセンキンメとよばれる別種である。フウセンキンメの幼魚についての情報をもっていないが、フウセンキンメでは背鰭が伸びることはないのだろうか。この個体は体長18cmほどで、上のナンヨウキンメよりも小さい。

ナンヨウキンメを食する

▲ナンヨウキンメの刺身

残念ながら巷にあふれる魚図鑑のほとんどにおいてナンヨウキンメの食味はキンメダイに劣るとされている。しかし今回食した刺身は、この評価を覆すべきではないかと思った。キンメダイの刺身とあまり変わらない美味しさである。

皮の部分の色彩もキンメダイとはほとんどかわらない、赤と銀色の綺麗な色彩。これを楽しみたいのであれば面倒でも皮を残すようにしたいところである。

キンメダイといえば煮物であるが、これも美味しかった。ただし今回は未成魚ということで、食したのは煮物のみである。今回ナンヨウキンメを手にしたことで、キンメダイ属3種をすべて入手したことになる。長崎県印束商店の石田拓治さんに感謝です。

キンメダイ

フウセンキンメ

●キンメダイ科

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