スギ

スギ

昨年ではあるが、久しぶりにスギを入手した。スギを入手するのは2009年、2011年に次ぎこれが三度目である。

スギはサメの仲間ではなく、スズキ目の魚であるが、20数年前に初めて大阪海遊館でスギをみたときはサメの仲間に見えた。当時持っていた学研の図鑑のスギの絵とは大きく印象が異なっていたのだった。ただ、今思えばあの個体は水族館で飼育されていたもので餌をよく食べて肥えていたのではと思った。水族館で飼育されている魚というのは、餌の食べ過ぎとか、光の質などにより野生のものとは体形や色彩など異なってくることがあるのだ。

スギはサメの仲間ではなく一般的な硬骨魚類で、スズキ目だ。スズキ目・スギ科のスギ。だから鰓孔は1対だけだし、鰭には鰭条があるし、腹鰭は前の方にある。若い個体は体側に明瞭な縦帯があるが、今回の個体は50cmを超える大型の個体だったからなのか、帯は不明瞭になっている。背鰭は前方に鰭膜のない小さな棘があるのが特徴。知らないでつかもうとすると思わぬ怪我をするおそれあり、要注意だ。

スギ科は本種のみからなり、1科1属1種である。分布域は非常に広く、カナダからアルゼンチンまでの西大西洋、西アフリカ、南アフリカ、インド洋、オーストラリアから東アジアまでに見られ、日本でもほとんど各地の沿岸に生息している。ただし、東太平洋には生息していないとされる。

スギの刺身。一番左だけは別の魚。今回は初めてスギを食べることになった。2009年、2011年はいずれも標本にしてしまったので残念ながら食べていない。3回目で初のチャレンジである。従来は「トロカンパチ」なんてフザけた名前で回転寿司で扱っていたことがあったようだが、今では本種をカンパチと呼称してはいけないようだ。沖縄では養殖が盛んにおこなわれており、重要食用魚であることは変わりない。ブリほどの脂はないが、ほどほどの脂でありかなり美味しい。

(株)印束 石田拓治さん ありがとうございました。

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