コイを酷魚にする前に/魚オークションとその問題 | 魚のブログ

コイを酷魚にする前に/魚オークションとその問題

きょうは2本立てでいきます。

コイを国魚に

さて、このブログの読者の皆さまは、このニュースについてはもうご存知でしょう。自民党が「ニシキゴイ議連」を発足したというニュース。

https://www.sankei.com/politics/news/190207/plt1902070012-n1.html

在来のコイと違う外来種のオージャンカラーカープであるが、日本でそれを品種改良したということで、まあ日本の魚としてもいいのかもしれない。それに5月のこいのぼりなど、日本にも根付いているといえる。

しかし、私はリンク先の小泉氏の発言がちょっと気になる。養鯉池の中にニシキゴイが泳いでいるのは外国人は感動するかもしれないし、日本人もきれいだと思うだろう。しかし、日本人は河川や用水路、野池、沼、田などにコイが泳いでいても綺麗とは思えない。コイは個体によって色や模様が違うので、当然キレイでないものが出てくる。そしてそのような個体がこれまでも沢山河川に放たれてきた。これではただの外来生物の放流だろう。

もしニシキゴイを国魚にしたいのであれば、日本の国にすむ魚、たとえばメダカ類やタモロコ、ドジョウ類などの地域の個体を守るためにやたらに放流することを禁止するようなの法案もセットで考えられるべきだし、そうでなければおかしい。それをしなければ泳ぐ宝石ことニシキゴイも国魚ではなく酷魚になってしまう。

魚オークションアプリ

魚を売ったり買ったりするアプリが4月1日に登場するという。Fishsaleというものだ。これは釣り人が釣りすぎて捌けないようなときに個人間で魚をオークションの形態で販売することができるアプリだという。

魚の個人間での売買自体は、私は否定しないし、寧ろ喜ばしいと思う。なぜならばこのような形式のおかげでハゲイワシやオニハゼなど、珍しい魚のサンプルを色々入手することができたからだ。

しかし、このアプリはそうではない。説明を見ていると「釣りすぎて困ったとき」とある。釣り船ではシイラなど大量につれて持って帰らず後は処理お願い、なんていうこともあるらしい。日本ではフナなど一部の魚を除き、魚は釣って楽しむだけでなく、食べる楽しみもあるのだ。そして捌けないほど大量に釣ってしまっては、その楽しみが苦痛になるだろう。もちろん乱獲の助長などの問題もあるはずだ。

このアプリの問題はそれだけではない。素人が釣った魚を誰か知らない人が食べる。これは恐ろしいことかもしれない。釣り場へ行くと、濁ったバケツの中に死んで硬直したアジやサバ、イワシなどがいるが、このような処理が悪い魚は、食べても漁師さんが釣り、適切な処置を施したこれらの魚に比べて味が落ちるのはもちろんだが、魚によっては食中毒を引き起こすおそれさえあるのだ。このアプリの運営元のWEBサイトでは、飲食店がこのような魚を取り扱うようなことも書いてはいるが、このような処置の悪い魚を扱っていたら、たちまち評判は地に落ちるのではないだろうか。

これが登場するのは4月1日ということで、エイプリルフールであることを祈りたいものだ。ただこのオークションサイトについてはその動向について確りと見守っていきたいと思う。これが皆にメリットがあろうがなかろうが。

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