クログチイワシ

クログチイワシ

新年度はじまりました。新年度になってから初のぶろぐ更新です。新しい元号も発表され「令和」に決まりましたが、日本らしい「和」が入る元号になりました。新元号になってから最初に食べる魚は何になるのか楽しみですね。

今日はその新元号が明らかになった4月1日に上がった魚を紹介。ニギス目・セキトリイワシ科のクログチイワシ。

和名に「イワシ」とついているがイワシとは分類群が大きく異なっている。深海性の魚でこのブログでも紹介したことがあるニギスの仲間だ。

セキトリイワシ科の魚類は「日本産魚類検索」の第三版に掲載されているものだけでも20種類を超えるのだが、水深500mを超える場所に生息することが多いし、底曳網や深海釣りなどで採集されても捨てられてしまうことが多いため一般にはなかなかお目に罹れない。このクログチイワシも、私にとっては初めての種類だし、セキトリイワシ科自体が2回目である。

頭部は真っ黒であるが、鱗があるときは体も真っ黒らしい。クロマスクイワシとも呼ばれたがこの和名でよばれたものは今ではクログチイワシと同種とされる。クロマスクイワシは吻の形がやや異なっていたが、この2種は同種とされている。和名は古くから使用されていたクログチイワシが使用されることになった。学名もクログチイワシにはNarcetes wonderiなる学名が使用されたが、この学名はNarcetes lloydiの新参異名とされている。

頭部の主上顎骨には歯がある。クログチイワシは全長50cmを超える大型種であるが、同じく50cmを超える大型種としてコンニャクイワシ属の魚などがいる。しかしこの特徴によりコンニャクイワシ属と区別することができる。

分布域は相模湾~土佐湾と沖縄舟状海盆。海外ではフィリピン、オーストラリア、スマトラ島近海、インド洋に及ぶ。水深は700mより深い場所にすみ、アコウダイやオオサガなどを狙う釣りにより採集される可能性がある。

セキトリイワシ科の魚は従来はハゲイワシというのを食したことがあるが、今回も食べてみてこれが2種目。肉は非常に柔らかくて水っぽい。

刺身は非常に柔らかい。若干甘味もあるが臭みはない。以前たべたハゲイワシは口に入れて食べるとき最後にえぐさがあったが、今回のクログチイワシではそのようなことは感じられなく最後まで美味しく食べられた。

ムニエルにもしたが、こちらの方が美味しく食べられた。ふわふわとした感じでやはり臭みもない。

今回は相模湾の長谷川大樹さんに送っていただきました。ありがとうございました。

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