ボロサクラダイ | 魚のブログ

ボロサクラダイ

もう2020年の1月も半分が過ぎてしまったが、2019年は貴重な魚に何種類も出会えた。これはそのうちの1種、ボロサクラダイである。ハタ科・ハナダイ亜科のイッテンサクラダイ属で、お馴染みキンギョハナダイとは属の時点で違うのだ。

「日本の海水魚」ではボロサクラダイは真っ白いのしか知らなかったので、これほどカラフルなものとは思わなかった。色も白くなく濃いピンクが美しい。

ボロサクラダイの特徴といえば背鰭の軟条だろうか。軟条がよく伸び非常に見事である。

背鰭の軟条だけでなく、棘条(第3棘)も非常によく伸びる。日本産でこの特徴をもつのはこのボロサクラダイとハタタテハナダイがいる。イッテンサクラダイやマダラハナダイも伸びるが、短い。ボロサクラダイの背鰭第3棘はこれらの種よりは長いかもしれないが、まだまだ短い。ハタタテハナダイの背鰭第3棘は体高よりも長く伸びるのである。しかしハタタテハナダイは沖縄島、小笠原諸島から記録があるものの珍しい種である。

▲ボロサクラダイの尾鰭

▲バラハナダイの尾鰭

もう一つの特徴は尾鰭の基底で、そこに明瞭な黒色横帯がある。この特徴によって日本に分布するほかのイッテンサクラダイ属魚類と見分けることができる。前回ご紹介したバラハナダイも、尾鰭には模様がない。

ボロサクラダイは全長20cmくらいになり、ハナダイの仲間では大型種で肉量も多い。実際イッテンサクラダイ属の魚はアカイサキとならび、日本産ハナダイ亜科としては珍しく食用になる魚なのだ。前紹介したバラハナダイは市場にでるし、このボロサクラダイも市場に出てきている。味はかなり美味しい。

全く話題は変わってしまうが中国・武漢の新型コロナウィルス、感染源は不明だがアマガサヘビやタイワンコブラといったヘビが感染源になった可能性があるようだ。当然ながらヘビを展示している動物園や水族館は対処していると思うが、ペットショップでは何らかの対応をしているのだろうか、気になってしまう。

今回のボロサクラダイは、印束商店 石田拓治さんより送っていただきました。ありがとうございました。

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