ナガブダイ | 魚のブログ

ナガブダイ

2回連続でブダイネタである。今回はブダイ科・アオブダイ属のナガブダイという魚をご紹介したい。

ナガブダイは前回のオニハゲブダイほどは珍しくなく、琉球列島沿岸のほか四国沿岸でもごくまれに漁獲されている。しかしナガブダイを実際に見るのはこれがはじめてとなる。雄はほかのブダイの仲間と同じようにブルーグリーンの体ではあるのだが、雌は赤みを帯びている。

アオブダイ属の雌の同定なんて恐怖に思う方も多いだろう。特にスジブダイ、ダイダイブダイなど、何種かの雌は非常に同定が難しい。しかしこのナガブダイは比較的同定はしやすいといえる。

まずこの体の細長さである。とくに大型の個体はこの特徴が顕著だ。次に体の模様。海中でみると顕著で、体が2つの色に塗り分けられているように見える。ただしこの写真からは微妙であるといえる。

そして鱗も、1枚1枚に細い線というか、点のような模様が入っている。この特徴は写真でも顕著なので、見分けやすいといえるだろう。一方「赤い体のブダイ」ということでは「アカブダイ」という名前のブダイを思いつくが、アカブダイの雌はその名の通り体が真っ赤なのでナガブダイとは見分けやすいといえる。

ナガブダイはサンゴ礁に生息しており、その分布域はかなり広い。海外では南アフリカのダーバンからメキシコ西岸のカリフォルニア湾周辺にまで及ぶ。また同じように広く分布するヒブダイとは異なり、ハワイ諸島にも生息している。ハワイ諸島には7種のブダイがすみ、うち3種がハワイやその近辺のジョンストン、ミッドウェイ近海の特産である。

ブダイの仲間は沖縄では重要な食用魚である。市場ではナンヨウブダイやヒブダイなどをのぞき多くは「いらぶちゃー」と呼称される。今回は長崎魚市場に水揚げされた個体を購入したので伝票も「ナガブダイ」であった。ブダイはやわらかい身が特徴で刺身などにして食べるとおいしいが、揚げ物や煮つけなどでも美味しい魚である。石田拓治さん、ありがとうございました。

最近は環境大臣が生物多様性のことを学ぶとか報道されたが、「いまさらかよ」とも思った。やはり大臣なのであればその分野にしっかりした学を持っていなければならないだろう。そしてやはり同様の声がきかれてしまった。さらに「脱炭素社会」と称し、再生可能エネルギーを生み出すものを建設する上でどんどん生物多様性の再生は不可能になっていっているのが現状だ。それに早く気付かなければならない。

やはりこの国の政治中枢というのは、生物多様性のことを全く考えず、カネ・カネ・カネ。そんなことを感じてしまった。

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