ハゼといえば普通は浅瀬から河口に生息するマハゼなどのことを思い浮かべるでしょう。実際、浅瀬にはハゼの種類が多いのですが、深海にもハゼの仲間はいます。このヤミハゼSuruga fundicola Jordan and Snyder<o:p></o:p>は深海性ハゼの代表種といえるでしょう。
本種はゴビオネルス亜科、アカハゼやコモチジャコなど、この仲間にはやや深海性のものを含んでいます。ハゼの最も深いところの記録は400m前後といわれ、本種はそのあたりにまで生息するものです。立派な「深海魚」です。
しかし本種の分布、気になります。「青森県から宮崎県」となっています。日本固有種なのでしょうか。この個体は済州島南方から採集された (笑)ですので、もしかしたら別種なのかも。