フィリピン魚50.ヒレナガスズメダイ

フィリピン魚50.ヒレナガスズメダイ

ついにフィリピン魚シリーズも50回の大台にのりました。今回はスズメダイ科のヒレナガスズメダイNeoglyphidodon nigroris (Cuvier)です。スズメダイ科の魚は久々の登場です。

本種を含むヒレナガスズメダイ属の魚はフィリピンには4種類ほどが知られており、多くの種で幼魚と成魚の色彩、模様などが大きく異なることが知られています。幼魚のうちは鮮やかな色彩をもつものが多いのですが成長すると地味な色になってしまうことが多いのです。

ヒレナガスズメダイの幼魚。体側には2本の黒色縦帯があるのが特徴です。成長すると体色は茶褐色になり、鰓蓋に沿うように黒色横帯が現れます。成魚は各鰭の後端がよく伸びます。これが和名の由来でしょうか。幼魚は磯採集で採集することもでき、観賞魚としての輸入もありますが、やはりスズメダイの仲間ですので性格は強いです。

ほか、フィリピンから観賞魚として輸入されるのは下の2種が中心です。

幼魚

成魚(沖縄島)

クロスズメダイNeoglyphidodon melas (Cuvier)

日本でも南西諸島のサンゴ礁でよくみられる種類です。ヒレナガスズメダイ属は世界で8種が知られますが、日本にも分布するのはヒレナガスズメダイと本種の2種のみ。また、この種はヒレナガスズメダイ属の魚でもっとも分布域が広く、インド・西太平洋のサンゴ礁に広域分布、紅海や東アフリカにも生息しています。幼魚は図のように美しい色彩ですが成魚は一様に暗色、水中で見ますとこの色は深い青で美しいものです。幼魚は従来キンセンスズメダイと呼ばれていたようです。全長18cmにも達する大型のスズメダイです。

ブルーストリークダムゼルフィッシュNeoglyphidodon oxyodon (Bleeker)

日本に生息しない種で、フィリピンからインドネシア、チモール海周辺のサンゴ礁に生息する種類です。幼魚の体側には白色の横帯、青い線や「ワ」の字のような斑紋などがあり美しいのですが、成魚は真っ黒になります。英名やアクアリウム名は色々とあり、「ジャワダムゼル」「ブルーベルベットダムゼル」「デビルダムゼル」という名前で流通していたりします。性格は特に最後の名前が端的にあらわしており、成魚になると持て余すことさえあります。おそらく一度飼育したならば二度とこの魚を飼うことはないでしょう。

シェアしてね

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSやってます