オオソコイタチウオ

オオソコイタチウオ

日本には4000種も魚がいるのに、一般の方が食べる魚は種類的にもそう多くはないのではと思います。アジ、サバ、イワシ、サンマ。祝い事にはタイ。寿司にはサケマスの類、あとはカツオ、マグロ、ヒラメ、カレイ、メバル・・・くらいでしょうか。先日近所のスーパーを訪問したら、日曜で混みごみ、多くの魚は売れていく中、山のように積まれたトクビレには全く手が付けられていないような感じでした。

ただ売る側にも配慮が必要かもしれません。トクビレは固そうな鱗に覆われますが、包丁を入れれば比較的簡単にさばけるのです。刺身にして食べると美味しいですよ、軍艦焼きも美味しいですよ、これだけで少し変わるような気がするのですが・・・。

愚痴は置いておいて。

最近、また美味しい魚に出会うことが出来ました。オオソコイタチウオという深海性の魚です。

オオソコイタチウオは、以前少しご紹介しました「イタチウオ」という名前が入っていることや、その風貌から、アシロ科の魚である・・・というのではなく、フサイタチウオ科と呼ばれる別の科に含まれます。フサイタチウオ科の魚の特徴は前鼻孔の位置が上唇縁辺に近いという特徴があるのです(アシロ科の魚類は多くの種類で上唇の縁辺から離れた位置にあります)。

アシロ

ただし、アシロ科魚類の中でもアシロのように、鼻孔が上唇縁辺近くにある種類がいます。

もう一つの顕著な特徴は生殖の様式です。フサイタチウオ科の魚は胎生とされており、雄は顕著な交接器を有します。写真は、雄になりますね。フサイタチウオ科の魚は英語名もViviparous brotulasといいます。胎生のイタチウオという意味です。

口腔内の画像。オオソコイタチウオ属の魚は世界で12種ほどが知られていますが、Nielsen・西岡(2009)は「ペルー海域の深海魚類図鑑」の中のヒガシクロオオソコイタチウオの解説で「体が暗色で、体長が25cmを超え、顆粒状の歯をもつグループ」と、「体が淡色で、体長が25cm未満で、互いに離れた鋭い小歯をもつグループ」に分かれるとありますが、これは前のグループになりそうです。

魚類検索(第三版)によれば、オオソコイタチウオは沖縄舟状海盆から記録されているようですが、それ以外の地域についての記述はなく、分布はよくわかっていないようです。その一方で「魚類写真資料データベース」には相模湾で採集された個体が掲載されています。この個体も三浦半島沖の深海で漁獲されたもので、カニカゴの中に入っていたようです。

さてさて、いただいてみます。

刺身(肝和え)としゃぶしゃぶなのですが、見た目があまりにも・・・なのですがこういう魚はとてもうまいもの。しゃぶしゃぶは極めて美味で、刺身、肝和えなどみな美味でした。釣りではあまり人気は出そうにないですが、持って帰って食べれば楽しめます。「さかな人」長谷川さんにはお世話になりました!ありがとう。

●フサイタチウオ科 ●アシロ科

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