ヘリダラまたはハナソコダラ

ヘリダラまたはハナソコダラ

この間お友達の魚屋さんから貴重な魚を購入。それがこのソコダラ科の魚である。

この個体は駿河湾で漁獲されたもので、腹鰭の鰭条数からヘリダラCoryphaenoides marginatusSteindachner and Döderlein, 1887 と思われた。しかしながら、頭部を背面から見た形は、ハナソコダラCoryphaenoides nasutus Günther, 1877 のよう。また「日本の海水魚」の本を見た限りでは、ハナソコダラのようであった。ただしこの個体はその魚屋さんによればおよそ水深300m前後の場所で漁獲されたとのこと。ヘリダラは水深300m前後~900mほど、ハナソコダラはもっと深く500m~1000mを超える場所に生息。どちらも本州の太平洋岸~沖縄舟状海盆までいるとされるが、ハナソコダラは北海道でも見られる。逆にヘリダラは台湾南部まで生息。ただ深海は安定した冷たく暗い環境でどちらも冷たい場所を好むようだ。

この個体の頭部。頭部の形状はハナソコダラのほうに似ている感じ。吻の先端には丸みを帯びた突起がある。頭頂部にある直線の切れ込みはおそらく神経抜きをしたときにあけた穴。

茶色い体で、あまり派手でない色彩ですが、背鰭の棘がぴんと伸びていて格好いい。ちなみにヘリダラもハナソコダラもこの特徴を有しているよう。

この個体の頭部。ヘリダラもハナソコダラも「ホカケダラ属」に含まれる。ホカケダラ属は日本に少なくとも13種が分布しているが、この2種類はその中でも口が小さなタイプ。上顎長は頭長の1/3未満。

この2匹写っている写真の種類は、イバラヒゲCoryphaenoides acrolepis (Bean, 1884) という種類。イバラヒゲは北海道から土佐湾までの太平洋岸と、北米の西岸に生息する種類で、3700mまでの深海にすむ。

上顎長はヘリダラよりも長めなのが特徴。ですが、この写真からは分かりにくいですね・・・。

いずれにせよ、ヘリダラとハナソコダラは同定が難しいのですが、今回いただいた個体は鍋で美味しくいただきました。送っていただき、ありがとうございました!

●ソコダラ科

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