ハナゲンゲ

ハナゲンゲ

羅臼シリーズ最終回はゲンゲ科のハナゲンゲ。

前回はモザイクをかけた写真を紹介してみたら、結局小さいサイズの画像ではモザイクがあってもなくてもあまり見た目は変わらず。茶色でずんぐりとした体が特徴の種類。前にブログで紹介したアゴゲンゲと同じ仲間。あの時はアゴゲンゲ属と書いていたが、現在この属のものはマユガジ属の中に含められているようだ。

マユガジ属は、本種のように以前は別属に入れていたのを含めると24種もいて、模様などで区別できる種類もいるが、各部を実際に見て、あるいは自分の手で触れてみないと、同定できないことも多い。それも本で知識を得るだけではだめで、実際に魚を見てみないと、同定をするのは難しいのだ。書を見ながら、本物をさわって、はじめてその魚を知ることができる。

魚類検索を見た限りでは、ハナゲンゲは口蓋骨に歯がないことがほかのマユガジ属のゲンゲと違うようだ。実際に手で触れてみると、確かに、歯のようなものがない。解頭してみてもやはり歯のようなものは顎にしかない。

同じ仲間のアゴゲンゲとの違いはやはり背鰭の白っぽい模様だろうか。4つ前後の大きな白色斑があるところがアゴゲンゲと違っている。並べてみるとこんな感じ。上がハナゲンゲ 下がアゴゲンゲ。分布域はアゴゲンゲが北海道オホーツク海および日本海岸から島根県まで(国外では釜山まで)分布するのに対してハナゲンゲは北海道を含むオホーツク海からのみ知られる種だという。生息域はどちらも深海。

大きさは魚類検索によると、どちらも全長500mmほどということであった。今回の個体は470㎜の雌で卵を持っていた。

卵は大きく、以前食したものの中ではハタハタの卵に似た感じであった。ゲンゲの仲間は最近はカジカの仲間と近い関係にあるとも言われる。最近はハタハタもカジカ亜目の中に含められるなどしているが、この食感が似た感じはそういうとこによるものなのかはわからない。

肉はぶつ切りにして汁物。黒い地色に白色斑が散らばる様子は熱帯域に生息するウツボの仲間を思わせる。とても北海道の先っぽのオホーツク海沿岸にいる種類と思えない。

これが本当に美味なのだ。

最後になりましたがこの個体を送ってくれた坂口太一氏には本当に感謝です。

●ゲンゲ科

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