マエソ

マエソ

またまた出てきた昔の画像。エソの仲間(ヒメ目エソ科)。今でこそマエソの仲間の同定は本など見なくてもある程度できるようにはなっているが、当時はまだまだよく理解していなかった。エソはトカゲエソだろうがワニエソだろうがコソデエソだろうが「エソ」で一括りしてた頃の話だ。エソはキス狙いの投げ釣りでたまに釣れたし、投げ釣りで釣れたマダイの子に食らいついてきたこともある。防波堤からの釣りで狙える「大物」だ。

写真の個体も防波堤からの投げ釣り。今から10年まえの春は、愛媛に引越しした直後のことである。高知の防波堤から投げ釣りで、マエソの幼魚が釣れたのだ。

エソの仲間の同定についてはいくつかポイントがある。まずは1.胸鰭と腹鰭の位置関係だ。日本の本州から九州で釣れるマエソ属の魚は、トカゲエソ、マエソ、ワニエソの3種であることが多い。マエソの胸鰭はややながめで、腹鰭基部に達するか越える。ワニエソも同様だ。しかしトカゲエソはこれをこえない。トカゲエソはマエソよりも細長い印象を受ける。

もう1か所見てほしいのは、尾鰭の下方である。背景が青いのでなかなか見えにくいのはご勘弁。尾鰭下縁が白いのがマエソ、黒いのがワニエソとされている。この個体は明らかに白色であり、マエソでよいと思われる。

側線鱗数も暇があれば、数えてみるとよい。トカゲエソは59~65と多い。マエソは46~49、ワニエソは54~56であることが多い。

日本のマエソ属は8種が知られている。主に食用となっているのは上記したトカゲエソ、マエソ、ワニエソの3種。トカゲエソはエソの仲間では身が硬めで焼いたりしても美味しい。マエソは肉が柔らかいため、自家製の練り製品や、蒲鉾の原料に多く用いられる。ワニエソは大きいもので60cmを超えるため家庭ではさばきにくいのか、あまり一般家庭では料理されない。蒲鉾の業者が使うことが多いようだ。

分布域はトカゲエソが青森県~九州の各地沿岸。マエソは千葉県・若狭湾から琉球列島。ワニエソは福島県、相模灘および若狭湾以南~九州までの各地沿岸に生息する。またマエソはインド-西太平洋域に広く生息しているようだ。

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