トカゲエソ

トカゲエソ

昨日マエソを書いたが、実はこのブログではエソの仲間を殆ど書いてきていなかった。私がブログで書くのは、釣りで釣れた魚、飼育している魚、食べた魚のいずれかで、エソの仲間はどの項目からも少しばかり外れてしまっているのだ。

トカゲエソは、青森県~九州までの広い範囲に分布している種で、我が国では8種が知られるマエソ属の中でも、マエソ、ワニエソとならびよくみられる種と言えるだろう。

トカゲエソの特徴は胸鰭が短いこと。上の写真の通り、胸鰭が短く腹鰭基部に達しないことでマエソやワニエソと区別することができる。しかし日本近海にはトカゲエソのように胸鰭が短いマエソ属魚類がほかに2種知られている。

そういう時に役に立つのが側線鱗数。側線上の鱗を数えて種を同定するやり方だ。トカゲエソの場合、側線鱗数は59~65だ。

コウカイトカゲエソは、トカゲエソに極めてよく似ている種であるが、側線鱗数は64~70とやや多い。このほか背鰭前方鱗数が26~30と、これもトカゲエソ(22~27)と比べてやや多い。ただしコウカイトカゲエソは日本では対馬や五島列島でしか見ることができない。この写真の個体は、東シナ海産でコウカイトカゲエソかとも思われたが、これは普通のトカゲエソであった。

よく似たもう1種、コソデエソは近年になって日本から報告された種である。この種はコウカイトカゲエソと逆に、側線鱗数は56~58、背鰭前方鱗数20~22と、いずれもトカゲエソより少ないのである。コソデエソは熱帯性でインド東岸からオーストラリアにかけて分布し、日本では沖縄島から知られている。

トカゲエソは焼き物などに向き、漁港のある町のスーパーなどではたまに販売されている。ほか練り製品の釣りでも漁獲される。投げ釣りでも釣れてくるが、多くは底曳網にて漁獲されている。

●エソ科

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