ムスメウシノシタ

ムスメウシノシタ

ここ2回は小型底曳網の魚を紹介してきたが今日は一休み。昨日お話した、ムスメウシノシタを紹介しなければ、いけませんね。今日には長崎よりすごいお魚が届くので、ものすごく楽しみです。

このムスメウシノシタはちょっと写真が残念なのであまり紹介することをしたくなかった種類。ピントが余りあっておらず、ぶれがはげしいのだ。あ、ちょっと残念、ではなくてかなり残念でした。失礼しました。

ムスメウシノシタの特徴は有眼側に二つの黒色点があること。ツキノワガレイの仲間にも似た特徴を持つ種がいるが、ムスメウシノシタは胸鰭がないので、これらの種類とは区別することが可能だ。またこの模様により、オトメウシノシタやムシクイササウシノシタ、トウヨウササウシノシタ、そしてガラスウシノシタといった同属他種とも区別できる。一方トビササウシノシタとは模様が少しばかり似ているのだが、有眼側の前鼻管がやや長く、下眼の前縁を少し超えるので、有眼側の前鼻管が短く下眼前縁を超えないトビササウシノシタと見分けることができる。このようなササウシノシタの仲間を同定するには有眼側だけでなく、頭部の特徴の観察、背鰭や臀鰭を広げて数を数えるようなくせを付けたい。なお口の形状はトビササウシノシタと同じくわずかに曲がる程度であるため鉤状に曲がるササウシノシタとは容易に区別することができる。ただ、やはり頭部をよく観察する必要があるが。

前回のトビササウシノシタは小型底曳網で採集したものであるが、このムスメウシノシタは定置網かそのあたりの漁法で採集されたものと思われる。ムスメウシノシタは浅い岩礁に生息するので、水深70m位の場所を曳く底曳網ではあまりお目に罹れないのだ。あまり個体数は多くないのか、今のところこの種は写真の1個体しか見たことがない。写真の個体は2010年7月、宇和島市下波で漁獲されたもの。

一般的に食用にされることはないようだが、このムスメウシノシタはカイワリやマダイと同一のパックの中に入って売られていた。カイワリやマダイは食したが、ムスメウシノシタは標本にしたので残念ながら食べていない。

●ササウシノシタ科

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