ゴマテングハギモドキ

ゴマテングハギモドキ

先日長崎のたくじーさん(闇の中に潜んで生きている方のようなので本名や勤務先は伏せさせていただきます 笑)に面白い魚を送っていただきました!ありがとうございます。

これがその魚。3種おりますがまずは最初の1種目をご紹介。ゴマテングハギモドキ。

ゴマテングハギモドキはニザダイ科・Nasinae・テングハギ属の魚類。テングハギ属の魚はインド-太平洋および東太平洋より20種が知られているが、日本には16種 (このほかNaso reticulatusという種が知られているがこの種は標本が残っておらず、日本からは写真のみの記録であり、標準和名はついていない) が知られている。

「テングハギ」と言えば頭に「つの」が生えているもの、というイメージがあるが、このゴマテングハギモドキの頭には「つの」が生えていない。体は一様に灰褐色で、体に黒っぽい斑点があるのが特徴だ。このような斑点を持つのは他にもナガテングハギモドキと、Naso reticulatusという種が知られているが、ナガテングハギモドキはその名の通り体が長いこと(体長は体高の3倍以上、ゴマテングハギモドキはもっと短く体高がある)、背鰭棘数は5(ゴマテングハギモドキでは6~7)であることにより本種と区別できる。またNaso reticulatusは背鰭棘数が5と少ないほか、体の斑紋が虫くい状の斑紋であることによって本種と区別できるようだ。

↑ 体の模様は斑点状

↑ 背鰭棘数6-7

ゴマテングハギモドキは暖かい海域のサンゴ礁域や、岩礁に生息している。やや深場にいることが多いのだろうか、ウメイロなどを釣る際のゲストとして釣れることが多いようだ。ニザダイと言えば藻類などを食うイメージがあるが本種は水深200m以深の場所にも生息しており、動物プランクトンや底生の動物などを食べているものと思われる。分布域は日本では伊豆諸島、相模湾以南の太平洋岸、琉球列島、南大東島、そして小笠原諸島。海外では台湾や西太平洋に分布し、ハワイ諸島にも生息している。南はロードハウ島にまでいるよう。成魚は60cmに達する。

釣りのゲストとして釣れる魚ではあるが、食はどうなのだろうか。ネット上の意見では美味しいという意見が多い。今回は刺身にして食べたが味は極めて薄い。しかし不味くはなく、臭みもない。このほか現在味噌につけていてそれは焼いて食べてみる予定だ。本種に限らず、ニザダイの仲間はよく食べられている。ニザダイ科の代表種、標準和名ニザダイは、釣り人には敬遠されるような種であるが、きちんと処理したものについての食味は、これより美味しい魚を探すのは難しいような味であった。

なお尾柄部には2対の大きな骨質板がある。取扱いには注意するべき種と言えるが、気を付けていればそれほど問題にならない。クロハギなどの仲間は尾柄部に大きくて鋭い棘があるので、さらによく注意しなければならない。

●ニザダイ科

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