ナメラハゼ | 魚のブログ

ナメラハゼ

ナメラハゼはスズキ目・ハゼ科・オキナワハゼ属のハゼである。

オキナワハゼ属のハゼは和名がついているものが10種あり、このほかに複数の「オキナワハゼ属の1種」というものがいる。つまりこれからもまだ種類が増える可能性があるグループなのだ。

その生息場所は多くの種類がサンゴ礁域の岩の下であり、ナメラハゼもそのような場所に生息している。ただしナメラハゼの場合は、他のオキナワハゼ属魚類よりも生息水深が極めて浅く、タイドプールの中は勿論の事、潮が引くと干上がってしまう場所でも本種を見ることができる。

体色は灰褐色というか変な色。採集したときは灰褐色で、背中の斑紋がハッキリ見えていたのだが、水槽に入れると一様に茶色くなり、背中の斑紋が分かりにくくなった。尾鰭の黒い斑紋は生時も死後もある。

頭部には褐色の放射線が入る。黒い小さな線は孔器に沿ってある皮のようだ。写真は結構小さいサイズで申し訳ない。

今回採集してきたが、ナメラハゼはあまり飼育しやすいハゼとは言えない。極めておとなしい性格であり、水槽で飼育していてもあまり餌を食べなかった。おとなしい魚と一緒に飼育するのが良いだろう。前に家の前の泥底域が青潮により酸欠になった際、ふわーっと水面に浮かんできたタネハゼを採集し飼育していたが、これは餌付きがよかった。そして長生きした。若しかしたらこの仲間は輸送にも弱いのかもしれない。この個体も輸送時のダメージが大きかったのかもしれないが、水槽に入れて3日後に死んでしまった・・・。

こちらは2011年に採集してきた個体。この個体は外掛け式の隔離ケース「サテライト」で飼育していたが、あまり長生きしなかった。サテライトは便利ではあるが、結構維持が難しいのかもしれない。小さな貝が穴に入るだけで水槽に酸素がわたらなくなってしまう。

分布域は種子島、屋久島、琉球列島。海外ではベトナム~マーシャル諸島までの海域で本種をみることができる。ただし本種の学名、英語名(Okinawa flap-headed goby)には“Okinawa”の文字が入る。タイプ標本も沖縄から得られている。まさしく沖縄のハゼなのだ。

喜界島では湾そばの浅瀬に本種を見ることができる。しかしながら同所的に生息するクモハゼと比べると数は極めて少ない。また喜界島ではこれまでにオキナワハゼ属の魚はこの種しか見たことがない。

●ハゼ科

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