ヘビギンポ

ヘビギンポ

5月に喜界島で採集してきた魚。この魚はヘビギンポという魚だ。

魚の背鰭はふつう1基、または2基のものが多い。しかし世の中にはミズウオダマシのように背鰭のない魚もいるし、タラの仲間のように背鰭が3つある魚もいる。

▲マダラ

ヘビギンポの仲間もタラの仲間と同じく、3基の背鰭をもっている。一方タラの仲間は臀鰭も二つあるのに対しヘビギンポの仲間は基底が長い1つの臀鰭を有する。また第1背鰭が明瞭な棘条を有するのもタラとはちがうところだ。さらに大きさも全く違う。タラ科の魚は50cm位なのに対し、ヘビギンポの仲間は大きいものでも20cm弱。日本では10cmをこえるものもいないのだ。生息地はごく浅いタイドプールから深海まで知られるが、サンゴ礁域の浅い場所に種類が多い。

潮溜まりに生息するのはヘビギンポなど一部の種である。今回のヘビギンポは喜界島で採集したが、青森県深浦以南の日本海岸、千葉県~九州までの太平洋岸、東シナ海、琉球列島と広域に生息しているのだ。しかし、地域によって若干模様などが異なり、将来は別種に分かれる可能性がある。

茶色っぽい体に複数の横帯と派手な色彩ではないが、雄の婚姻色は体が真っ黒になり、白い帯が目だって出てくるので、面白い種ではある。写真は2009年に高知県で採集したものなのだが、フラッシュがかなり強くたけてしまい、背景が飛んでしまっている。あまり良い写真とは言えない。

ヘビギンポは磯採集で見つかることもあるが、あまり派手ではなく目立たないので多くは無視される。しかし、ミヤケヘビギンポのように婚姻色の雄ははでなオレンジ色が出てくるものもあって面白い。水槽で飼育するのに持ち帰ることもある。

しかしながら、ここで大きな問題が起こることもある。

どうも弱ったりすると、毒、寄生虫、あるいは病原菌、もしくは水を悪くするようなもの?を出すことがあるらしいのだ。「らしい」としているのは、まだ科学的に解明されていないから。「ヘビギンポ 毒」で検索をかけてみても、それらしきものは出てこない。しかし、いくつかその可能性が考えられている。

1.今年の5月にバケツにこの種を入れていたら、翌日何種かの魚が死亡しているということに出くわした。ヘビギンポの仲間が死亡し、他の魚も相次いで亡くなった。死亡した魚の鰓などは赤くて鰓付近に寄生虫も確認できなかった。唯一シマギンポの体に薄い膜がはっていたが、それ以外の魚には何もなかった。

2.2013年にこの仲間を飼育していたら、何匹か他の魚が死亡するということがあった。イトマンクロユリハゼや、イソギンポなどが死んでしまった。カクレクマノミに白点が少しついていたが、それ以外には何も病気が見当たらなかった。なおこの水槽では当時殺菌灯はつけていなかったが、以前はなにも出てこなかった。または白点病が出た魚はそのうち白点が消えてしまっていた。

さて、いったいなぜ??

●ヘビギンポ科 ●タラ科

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