大津で発見されたメキシコサラマンダー

大津で発見されたメキシコサラマンダー

京都新聞のニュース。
「いじめ」(実際はリンチ事件)で有名な大津で起こった、新たないじめ。オリンピックイヤー、しかも開催期間中に起こる、あるいは発覚するいじめ。

どうでもいいけど、Kyoto-npって、Kyoko-npと似ている。検索してみるとやっぱり、Kyoko-npはKyoto-npをもじっているようだった。この記事も虚構新聞の記事で有ってほしいが(しかもKyoko-npは滋賀県の企業らしい)。

近所の川にウーパールーパーいた 大津、地元小学生が発見(京都新聞)

大津がある滋賀県は、大阪府と同じく近畿地方に属している。もちろん大阪のキンギョのニュースも大津市民の眼または耳に入っているに違いない。それに触発されてやってしまったのだろうか。これに対して丸川珠代山本公一はいったい何を想うのか。

環境の教育、生物多様性について学校で教えればこういう問題は起こらなくてすむはずなのだが、それをせず先に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」という法律を改悪し、種類を増やそうとしている。法律についてはもうここで何度か触れたので略。教育を進めている間に放流があったら、ということなのかもしれないが、逆にそれをやれば登録するのがめんどくさいー→川にぽい、と捨てるような人が増えさらに新たな外来生物によって引き起こされる問題を増やそうとするなんてことは考えないのだろうか。

キンギョの放流に賛成する人が、メキシコサラマンダーの放流についても賛成しているかそうでないかはわからない。しかし今回はキンギョの放流よりも、批判的なコメントが多い。

キンギョも外来種なのだが、それについては「どうせフナでしょw」なんて書き込む人も多いようだ。フナはコイと近縁であるが、このコイも外来生物特有の問題を引き起こしていることは知られている。

アメリカは広大であるが、コイをその生息地から取り除くことは難しくない。アメリカ大陸には、コイはいなかったとされている。日本の国土はアメリカよりもずっと狭い。しかし、コイをその生息地から取り除くことは難しい。日本にはもともと在来のコイ属の魚がいたからだ。しかしコイ属の同定は難しく、形態的なものでは同定が難しいことが多い。フナ属に至っては、もうわかるはずもない。形態はその個体によって大きく変わるし、分子分類も難航している模様。それでも上の人たちは「どうせフナでしょw」なんて言ったりするのだろうか。

結局、2ちゃんねるやそのまとめサイトでキンギョの放流に反対する人を罵った人たちは他の意見に流されやすいのか、自然にも環境にも生物にも何ら関心がないのに、40年しか続いていない行事を「伝統」と言って、それを中止に追い込んだ、勇敢な人を「シーシェパード」「共産党」などと罵るだけなのだ。関心がある人を「意識高い系w」「じゃあお前は誰かに抗議したのかよ」などと非難しているが、こういう関心がある人は意識高い系でもなんでもなく、川で遊んで実際に外来生物の問題を現実的に目の当たりにした人たちだろう(もっとも問題は外来生物だけではなく、河川の改修の方もかなり大きいのだが)。

一方メキシコサラマンダーの放流については批判的な意見が多いというのは、明らかな外来種であることを皆知っているからともいえる。俗名「ウーパールーパー」の名で輸入されたりして日本でも一時流行った。さらに名前に「メキシコ」という特定の国の名前がついていることも、日本産でなく、メキシコからきたものだ、とわかりやすい(もっとも日本に生息している可能性がほとんどないのに「ニホンイトヨリ」などという名前がついている魚がいたりするのだが)。

Yahoo!のコメントを見てみると、キンギョの時とは違い、「放流する人はペットを飼うべきでない」とか、そういう意見が多くなってきている。これも観賞魚の業界団体であるとか、あるいは西村さんの「日本淡水魚類愛護会」などのようなウェブサイトが「放流をやめましょう」というような周知を図ってきた成果が出てきているのかもしれない。

しかし中には「ペットの販売を規制しろ」とか、あるいは「外来生物の販売を辞めさせるべき」などと「極論」を持ちだしてきて述べるような人も出てきているのは事実である。ペットショップが悪いのか、あるいは外来の生物を輸入しようとする卸業者が悪いのか。

確かにすぐにほいほいと大型の魚を含む生き物を販売するペットショップも問題があるかもしれないが、一番悪いのは外来生物を野に放った人である。環境省もキンギョ(外来生物)については、(ある方のTwitterで書かれていたことなので信憑性は不明だが)「禁止されていないが、するべきではない」という、おかしな発言をしている。もしこれが本当ならば、外来生物に対する環境省の考えがこれだから、外来生物の問題はなくならないのではないか。その地に生息していない生物を放流することを禁止するという条例もあるが、条例だけではなく、法律で定める必要があるだろう。

極めて迷惑な話だが、今後特定外来生物に指定され飼育が禁止されるような種も増えるだろう。ガーなども間もなく禁止されると伝えられるが、禁止されていない今のうちに河川に棄てるのはOK(禁止ではない)というのはおかしい。まずは日本に生息していないすべての生物の放流を禁止するというようなルールから作るべきではなかろうか。ねえ、山本さん。

いずれにせよ今回のキンギョ、メキシコサラマンダーと続いた外来生物の放流問題。この手の問題で一番悲しんでいるのはアクアリストや、生き物を好きな人である。勝手に野にはなした人が一人か二人いるだけで、皆が迷惑する。そして特定外来生物に指定され、飼育できなくなったら、悲しい。

私が冒頭で述べた「いじめ」は誰に対するいじめか、自然環境に生息する在来の生物だけではない。アクアリスト、生き物を好きな人、すべてに対してのいじめである。

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