シロゲンゲ

シロゲンゲ

今日は以前少しだけ紹介していたのだが、全身の写真は今回初めて登場となる魚。

スズキ目・ゲンゲ科・シロゲンゲ属のシロゲンゲ。

この魚を入手した坂口さんが画像を送ってくれたのだが、体高が妙に高くて最初カムチャッカゲンゲ、またはオグロゲンゲという別の種のように思えた。彼は最初からシロゲンゲと言っていたが、とてもそのようには見えなかった。しかし届いて同定を行ったところ、シロゲンゲと同定できた。


▲シロゲンゲの側線

オグロゲンゲは側線が一本なのだが、シロゲンゲは二本ある。二つあるといっても側線が2本頭から尾まで走ってるのではなく、頭部から体側の途中までをはしる1本と、体側の途中から尾部までを走る1本の、合計2本あるということだ。オグロゲンゲは1本で側線が体側の中央付近でまがり尾部にまで到達する。残念ながらオグロゲンゲの写真は持っていない。

色彩は名前の通り海からあげてすぐの時は白っぽい色だが、陸にあげてしばらくすると灰色っぽく変わってしまう。生鮮時の色彩はWEB魚図鑑の「はるのぶ」さんの写真を見ていただきたい。これはカンテンゲンゲなど同属の他のゲンゲにも同様のことが言えるだろう。

分布は広く、国内では八丈島、相模湾以北の太平洋岸、北海道オホーツク海岸に分布している。この個体も羅臼で採集されたものだ。海外ではオホーツク海、ベーリング海、アラスカ沖にまで分布しているが、日本海ではなぜか見られないようだ。

▲カンテンゲンゲ 岩手県産

カンテンゲンゲとシロゲンゲの違いは以前に書いた。シロゲンゲは眼隔域が広いが、カンテンゲンゲは狭い。

他にはシロゲンゲの胸部には鱗があるが、カンテンゲンゲの胸部には鱗がないという特徴もある。一方カムチャッカゲンゲやオグロゲンゲは胸鰭の基部上に鱗があるのに対し、シロゲンゲやカンテンゲンゲは胸鰭基部上に鱗がない。

▲シロゲンゲの胸部。少し鱗が見えるが写真ではわかりにくい。

▲カンテンゲンゲの胸部には鱗がない

シロゲンゲは1620m以浅の深海に生息する深海魚である。漁法は釣り、底曳網、刺し網など。東北地方太平洋岸沖の沖合底曳網では多く漁獲されるようだ。シロゲンゲ属は日本に3種が知られ、ノロゲンゲは干物に使用されるが本種やカンテンゲンゲなどの大きくなる魚はぶつ切りにして汁物にされている。今回は煮つけにしたが、肉が柔らかくて美味であった。下の写真の右の魚がそれである。

いつのまにかブログの魚紹介コーナーもみなさんのおかげで400回目となりました。ありがとうございました。

☆おまけ☆

明日は午前中~午後3時くらいまで浅草寺そばの「アクアリウムバス」(外部リンク)に行ってきます。

●ゲンゲ科

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