シチセンスズメダイ

シチセンスズメダイ

大分前に頂いた魚のご紹介。

スズキ目・スズメダイ科・オヤビッチャ属のシチセンスズメダイ。

オヤビッチャの仲間は日本に8種が知られている。喜界島には6種が分布しているのを確認しているが、すべての種が浅いサンゴ礁に生息していて、イノーでのウキ釣り、脈釣りで多数つれる。多くはシマスズメダイ、オヤビッチャで、イソスズメダイやシリテンスズメダイなども釣れているのを見ている。ロクセンスズメダイは防波堤などに多いだろうか。

シチセンスズメダイはロクセンスズメダイに名前は似ているものの、実際はシマスズメダイ(上の写真)によく似ていて、地味な灰色の縞模様が特徴。シマスズメダイよりも顔つきが丸く、頭部に黒い斑紋がない。シチセンスズメダイの国内の分布域は千葉県以南、琉球列島、尖閣諸島。海外では東アフリカ~トゥアモトゥ諸島のインド-中央太平洋域に分布しているが、ハワイ諸島にはいないようだ。

▲シマスズメダイ

▲シチセンスズメダイ

シマスズメダイとシチセンスズメダイの見分け方は頭部を見ればよい。シマスズメダイは頭部に黒い斑点があるが(青い矢印)シチセンスズメダイのそれは明瞭でなく、後頭部に斜めの線が入る。シマスズメダイは眼下骨上に鱗があまりないが、シチセンスズメダイにはびっしり鱗がある(いずれも黒い矢印)。

▲シチセンスズメダイ尾部。黒色斑は薄い。

▲シマスズメダイ尾部。黒い斑紋がある。

魚類検索図鑑ではシチセンスズメダイの尾柄部には黒色斑がないことになっているが、実際には成魚には薄いけど黒色斑がある個体もいるし、幼魚には明瞭な黒色斑があったりする。シマスズメダイは千葉県以南の太平洋岸、九州北西岸~インド-太平洋に広く分布してい、ハワイ諸島にも分布しているところはシチセンスズメダイと異なる。生息環境自体は2種ともあまり違いはなく、サンゴ礁域のごく浅い場所に生息する。幼魚の写真だけでは難しい場合もあり、成魚まで育ててみたいところだが、性格は荒くほかの魚との飼育には注意を要する。もっとも、これは他のスズメダイも同様であるが。

今回の個体は友人から頂いたもの。ありがとうございました。昨年喜界島で会えなかったのは残念でした。

●スズメダイ科

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