チカメエチオピア

チカメエチオピア

またブログ更新の間隔があきつつあります(申し訳ない!)今日は、ちょっと前、というかもうひと月も前に購入した魚。

スズキ目・シマガツオ科・チカメエチオピア属のチカメエチオピアという魚。

ヒレジロマンザイウオを購入した、と思ったのですが、ハコを開けてみてビックリでした。

図鑑による分布域では相模湾、紀伊水道、土佐湾、沖縄島、小笠原諸島に分布するとあるが、この個体は京都府で獲れたもの。京都舞鶴の魚屋さん「水嶋鮮魚店」さんで購入したものです。送っていただき、ありがとうございました。

海外の分布域は西-中央太平洋、ハワイ諸島、ジョンストン。インド洋にも生息している模様。チカメエチオピア属の魚は、太平洋に本種のみが分布。大西洋にはもう1種トロピカルポムフレットEumegistus brevortiというのがいる。

シマガツオの仲間は種類が多い。死後すぐの個体は真っ黒な色彩が格好いい。しかし時間が経つと灰色っぽくなってしまう。今回の個体は死後あまり時間が経っていない個体で、鱗が青く輝いていて、綺麗であった。市場には生きた状態で水揚げされたのだという。残念ながら、市場のイケスの中でもうふらふら~としていたが。

▲チカメエチオピアの胸鰭と腹鰭の位置関係

チカメエチオピアはヒレジロマンザイウオという種に似ている。チカメエチオピアとは腹鰭の形がやや異なる。チカメエチオピアの腹鰭は胸鰭基部上端よりも後方にあるが、ヒレジロマンザイウオの腹鰭はそれよりもやや前の方にある。また縦列鱗数も、チカメエチオピアの方がヒレジロマンザイウオよりも多い。

また尾鰭の形も異なる。チカメエチオピアは尾鰭の中央部もやや突出た「二重湾入形」。ヒレジロマンザイウオはもっと三日月に近い形をしている。尾鰭は上・下葉の先端が白くなる。

舞鶴ではたまにツルギエチオピアも揚がるそうだ。チカメエチオピアの尾柄には特に大きな鱗はない。ツルギエチオピアは尾柄のところに大きな隆起した鱗があるので本種と区別することができる。

比較的深場に生息する種で「南日本太平洋沿岸の魚類」では水深230~620mの漸深層に生息する、とある。この本に掲載されている個体はアカムツ延縄で獲れたという。日本海側ではアカムツは重要な漁獲の対象とされている。もしかしてこの個体もアカムツ漁で獲れたのかもしれない。またこの科の小型のものは定置網や底曳網などでもたまに入ることがある。

この仲間は貪欲な肉食性の魚。はたして何が胃の中に入ってるかとさばいてみたら、釣り用のライト?が入っていた。光に反応して食いついたのかもしれない。今回は刺身で食したが極めて美味。

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