マメハダカ

マメハダカ

連日のハダカイワシシリーズ。
今日はハダカイワシ科・トミハダカ属のマメハダカ。

ハダカイワシの仲間でも、トミハダカの仲間は胸鰭が長いのが多く、どの種も腹鰭基底後端をこえる。ただし他にも胸鰭が長いのが特徴のもいるので注意したい。一方で胸鰭がないヒレナシトンガリハダカなんていうのもいる。体の色彩は濃い茶色で、黒っぽく銀色の鱗がキラキラしているのが多い気がするハダカイワシとしてはちょっと異端な容姿。

トミハダカ属の魚は日本に11種いて、33種のハダカイワシ属につぎ2番目に多い。ただし私はトミハダカ属の魚は、このマメハダカ以外に見たことはない。マメハダカの特徴は、脂鰭の前に発光腺がないこと、PLO(胸鰭上発光器)が2個、AOa(前部臀鰭発光器)のうち2番目と3番目のものがほかのものよりも高い位置にあるのが異なる。同様の特徴はもう1種、ホソマメハダカという種ももっているが、この種は体高がマメハダカと比べて低い。

分布域は広く北海道から土佐湾までの太平洋岸沖合に生息している。この個体は東北地方太平洋沖で採集された個体。さらに北のオホーツク海、アラスカ湾、ベーリング海まで生息していて寒い場所を好むのかと思われるが、小笠原諸島近海にもいるようだ。よく考えてみるとハダカイワシの仲間は冷たい深海底から夜間とはいえ表層付近まで現れるということで、水温にはある程度なじみやすいのかもしれない。本種も昼間は水深1000mを超える深場にいるが夜間は浅い場所にまでやってくるようだ。

●ハダカイワシ科

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