ボウズハギ

ボウズハギ

以前小三郎jrさん(このブログでもたびたびコメントを頂きます)に送っていただいた個体だが、同定が出来ず冷凍庫で長い間眠っていた個体。スズキ目・ニザダイ科・テングハギ属のボウズハギ。しかし、この属の幼魚は同定が難しいのだ。ただこの個体はテングハギなど成長すると「つの」が生えてくるような種や、その他尾柄部の骨質板がふたつあるような個体と比べると少しは同定しやすい(といってもかなり難しい)と思う。

多くのテングハギ属とことなり、ボウズハギは尾柄部に1つ骨質板があるのだが、写真からはなかなかわからなかった。Facebookのコミュのなかで加藤昌一さんに教えていただいたのだが、尾柄部中央の丸いのが骨質板の模様だろうか。

成魚は生時体に黒くて細い横縞模様がでたり、黄色の太い縦帯があったりするが、夜間などは灰褐色の模様になったりする。幼魚は一様に青だったり、ぶち模様が出たりしているが、水中写真で見る限りではアイゴのようにも見える。おそらくアイゴ同様に保護色となっているのだろう。

背鰭棘数もほかの多くのテングハギ属魚類と比べて少なく、4棘となっている。日本産種でもう1種の尾柄部に骨質板が一つしかないキビレボウズハギは背鰭に5棘ある。一方フィリピンやインドネシア産のNaso caeruleacaudaは4~5。この種は日本には生息していない。

ボウズハギの分布域は琉球列島、伊豆・小笠原諸島、東アフリカからトゥアモトゥ諸島に至るインド-中央太平洋(マーシャル諸島にはいない)。幼魚は千葉県館山湾以南の太平洋岸でも記録がある。成魚はサンゴ礁域で大きな群れをつくっていたりする。生息地では食用になったりするようだ。提供していただいた小三郎jrさん、同定していただいた加藤昌一さん、ありがとうございました。

●ニザダイ科

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