ミエハタンポとツマグロハタンポの見分け方

ミエハタンポとツマグロハタンポの見分け方

久しぶりのブログ更新です。今日はハタンポ科の中でも見分けにくい、ミエハタンポとツマグロハタンポについて書こうと思います。ハタンポは結構マイナーですが、防波堤の夜釣りで余裕で釣れますので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。

ツマグロハタンポとミエハタンポ

ハタンポ属の魚は日本には少なくとも8種分布しています。つい最近も小笠原諸島からハタンポ類のボニンハタンポが新種記載されるなど、種数は今後も少し増えると思われます。

先週宮崎で磯釣りに出かけられていた友人の方が、大きなハタンポを釣っておりました。「ツマグロハタンポ」と思われていたようですが、写真を見て「ミエハタンポ」と思いました。ツマグロハタンポよりも体高が低めで、ミナミハタンポに似ている種ですが、鱗がミナミハタンポよりも細かくびっしり生えている感じです。ミナミハタンポの側線有孔鱗数は45~54ですが、ミエハタンポでは67を超えます。最初、古満目産の個体を見たときはツマグロハタンポと思っていましたが、実際に同定してもらったらミエハタンポとのことでした。感謝です。

▲高知県 古満目産

▲以布利産

ミエハタンポはこれまでに過去3回しか見ていません。ミナミハタンポは数えきれない数を釣ったり定置網でとれたりしたのを見せていただきましたが、ミエハタンポは2009年の8月に高知県大月町の古満目という場所で採集したのが初めて。その後も高知県以布利で1回、三重県からの頂きもの1回というものです。

ツマグロハタンポは強い櫛鱗をもち、この間新種記載されたボニンハタンポとそっくりです。原記載論文を見てみますと、ツマグロハタンポの側線有孔鱗数は70-82に対しボニンハタンポのそれは84-88とやや多いことで区別することができます。また側線上方の鱗数もボニンハタンポのほうがツマグロハタンポよりも若干多いようです。またツマグロハタンポは鹿島灘から宮崎県までの太平洋岸や九州北岸に分布するのに対し、ボニンハタンポの分布は現在のところ小笠原諸島に限られます。

▲ツマグロハタンポ

ツマグロハタンポとミエハタンポ、見た目は似ていますが、ツマグロハタンポは極めて強い櫛鱗をもち、ミエハタンポのそれは弱いものです。臀鰭軟条数もツマグロハタンポ35-40なのに対しミエハタンポはやや多めの41-45となります。またツマグロハタンポは頭も丸く体もミエハタンポと比べると丸っこい印象の種です。

日本産ハタンポ属魚類の一覧

(ミナミハタンポ系はちょっといろいろあるのでここでは控えさせていただきます)

リュウキュウハタンポ   Pempheris adusta Bleeker, 1877

ボニンハタンポ P. familia Koeda and Motomura, 2017

ツマグロハタンポ P. japonica Döderlein, 1883

ミエハタンポ P. nyctereutes Jordan and Evermann, 1902

ユメハタンポ P. oualensis Cuvier, 1831

ミナミハタンポ P. schwenkii Bleeker, 1855

ダイトウハタンポ P. ufuagari Koeda, Yoshino and Tachihara, 2013

キビレハタンポ P. vanicolensis Cuvier, 1831

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