リュウキュウヨロイアジ

リュウキュウヨロイアジ

久しぶりにブログを更新。今回の魚はスズキ目・アジ科・ヨロイアジ属のリュウキュウヨロイアジ。

リュウキュウヨロイアジは「琉球」という名前がついているが、日本では沖縄だけで見られる魚というわけではなく、相模湾以南の太平洋岸や日本海沿岸にも分布している。

▲リュウキュウヨロイアジ頭部

この魚の特徴は眼の前が若干膨らむこと。この特徴により近縁のヨロイアジと見分けることができる。ヨロイアジの頭部はもっとストレートな形状をしているので、区別は容易だ。

魚類学を少しかじっている方にはご存じかもしれないが、このリュウキュウヨロイアジをふくむ「ヨロイアジ属」の中には複数の属が含まれるとされており、再検討がすすめられている。確かにナンヨウカイワリやクロヒラアジなどの種類とリュウキュウヨロイアジはかなり違った見た目をしている。

ヒシカイワリ

リュウキュウヨロイアジにそっくりなものに「ヒシカイワリ」という魚がいる。ヒシカイワリは西太平洋に生息しており、日本では鹿児島県の笠沙からのみ見つかっていたようだが、最近長崎のたくじーさんに写真を見せていただき、この熱帯性のアジが長崎県周辺にも分布している可能性が高くなった。ただ日本で採集されているヒシカイワリはみな幼魚であり、やや体高が低く口が大きい異様な姿の成魚はまだ採集されていないようだ。

リュウキュウヨロイアジとヒシカイワリの違いは顎の形と、鰓耙の数だ。リュウキュウヨロイアジとは下顎の形が若干違っている。また鰓耙数もことなり、リュウキュウヨロイアジは「日本産魚類検索」によれば上が6~11、下が14~17であるのに対してヒシカイワリの鰓耙数は上が23~29、下が51~61と極めて多い。

なおヒシカイワリは幼魚や若魚のうちは鰭が長く伸びているが、成魚では短くなってしまうようだ。これはイトヒキアジなどとも共通だ。

▲左がリュウキュウヨロイアジ

アジ科の魚は刺身で美味しいことはよく知られている。しかし10年前にリュウキュウヨロイアジを食したときは「イマイチ」と感じられた。今回はどうか?

今回食したリュウキュウヨロイアジも刺身で食べたが美味しかった。前回食べたのは今回食べたものよりもやや大きめであった。確証は持てないのだが大きい魚ほど大味になってしまうのかもしれない。

今回の個体は前回のクロアジモドキ同様に出川公平さんに送っていただきました。ありがとうございました。

シェアしてね

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSやってます