ツバメウオ

ツバメウオ

今日も定置網で漁獲された魚をご紹介します。マンジュウダイ科・ツバメウオ属のツバメウオという魚。

ツバメウオは従来は独自のツバメウオ科とされたり、スダレダイ科の中にいれられたりしてきたが、近年はマンジュウダイ科に含められている。この科は分類学的にはニザダイ亜目に含められており、ニザダイやアイゴなどに近いようだ。なお、スダレダイ科は現在はスズキ亜目に含まれており、分類学的位置はかなり離れている。なお昔はチョウチョウウオなどと同じチョウチョウウオ亜目のメンバーとされてきた。

ツバメウオは日本では北海道以南の日本各地に生息している。この個体もそうで、定置網でよく漁獲されている。しかし獲れるのはある程度成長した個体ばかりで、小型の個体はなかなか見ることができない。

▲ナンヨウツバメウオ

本州で幼魚がよく採集されるのはナンヨウツバメウオという種である。この種は枯葉に擬態していることで有名な種類だ。しかしながら幼魚は頻繁にみるものの、成長した個体は四国でも滅多にお目にかかれない珍魚である。この違いはなぜなのかわからない。

ツバメウオ属はこのほかにもミカヅキツバメウオ、アカククリ、そしてバタビアツバメウオの計5種が知られているが、すべて日本に分布している。アカククリの幼魚は黒い体で縁辺が鮮やかなオレンジ色になるのが特徴で、観賞用として人気があるが成魚では銀色の体に変貌する。バタビアツバメウオは日本産の個体ではなく、南シナ海産の個体をもとに和名がつけられたもの。成魚は日本にはいないようだが、幼魚は石垣島で撮影されている。

マンジュウダイ科魚類は世界で8属15種が知られているが、日本産のものは上記の種のほかマンジュウダイ属のマンジュウダイが知られているのみ。英語名はバットフィッシュ、とか、スペードフィッシュなどと呼ばれている。日本ではあまり食用にはされていないが、海外、とくに東南アジアではよく食べられている。

●マンジュウダイ科

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