イラ

イラ

今日はちょっと色々あって心が疲れているので簡単にいきます。

今回の魚はイラ。スズキ目・ベラ科・イラ属の魚だ。イラ属はベラ科の中の「タキベラ亜科」に含まれる分類群の魚。

イラの特徴は体側にある斜めの帯。黒い帯があり、その後方が白いことが多い。幼魚期は体側に3本の横帯があり、1本目と2本目の間に白い斜め帯がある。また背鰭には眼状斑もあるが成魚では横帯も眼状斑も残らない。

分布域は千葉県・新潟県以南の本州~九州、朝鮮半島、台湾、中国、南シナ海。琉球列島からはほとんど知られていない。宇和海では珍しくなく、きさいや広場でも何度か大きいのを見ている。しかし結構見られるためか、結局いまだに食べていない。沖縄では同属のシロクラベラを「まくぶ」と呼び高級魚とされているが、イラは高級魚扱いされていない。成魚は全長40cmを超える大型種。

日本のイラ属

▲シロクラベラ

日本のイラ属は従来はクサビベラ、ミヤコベラ、シロクラベラ、クラカケベラ、そしてこのイラの計5種が知られていたが、近年はイラモドキ属やシチセンベラ属の種をイラ属に含める考えが主流で、「魚類検索」第三版では7種が掲載されている。

このほかにも数種が日本に分布している。2015年には沖縄県からユウモドロベラという種が新たに報告されたり、Choerodon zamboangae と同定されるべきベラが日本から採集されたり、「南日本太平洋沿岸の魚類」でミナベイラという魚が掲載されたりしている。ミナベイラはミヤコベラに似ているが、体側の斑紋や色彩がことなるようだ。

世界では少なくとも25種が知られる。東アフリカから中央太平洋にかけてひろく分布しているが、ハワイ諸島や南北アメリカの西海岸、大西洋には分布していない。大きさは50cm以下のものが多いが、オーストラリア近海のChoerodon rubescensやシロクラベラのように1m近くになる種も知られている。

テンスとの違い

▲テンス

イラと間違えられることもある魚にテンスがいる。しかしテンスの仲間は体がイラよりもだいぶ薄っぺらい印象を受ける。また背鰭の形や、側線が二つに分かれているところもイラと異なるところである。さらに、よく見ると斑紋などはイラと大きく異なっている。生態も大きくことなり、イラは夜間岩陰で眠るのに対し、テンスは砂中に潜って眠るところも違う。

テンスはモチノウオ亜科に含められていることも多いが、テンス属とテンスモドキ属からなる別亜科とするのが妥当ではないかと思われる。

●ベラ科

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